小中学校で授業時間の使い方が変わる? 新しい制度の導入が検討されています。

文部科学省は、2030年代から始まる次期学習指導要領に向けて、
学校が授業時間をこれまで以上に柔軟に活用できる新たな仕組みを検討しています。

現在は教科ごとに標準となる授業時数が決められていますが、
新制度では、年間の総授業時数はそのまま維持しながら、
各学校の判断で一部の教科の授業時間を調整できるようになります。

調整授業時数制度 - キーワード一覧ページ | 公明新聞電子版プラス

例えば、小学4年生から中学3年生までは年間1015コマが基本となっています。
この総数は変えず、各教科の授業時数を最大で約15%まで減らすことが可能となる見込みです。
その結果、小学5年生では年間約138コマ、中学2年生では年間約128コマ程度を調整できます。
週に換算すると最
大4コマ分を学校独自の取り組みに充てられるようになります。ただし、道徳のように年間35コマ(週1コマ)以下の教科は対象外です。

 

調整によって生まれた時間は、児童・生徒一人ひとりの学習状況に合わせた個別学習や、苦手分野の補充、読解力向上などの学習活動に活用できます。
また、他教科の授業時間を増やしたり、学校独自の教科を新設したりすることも可能になる予定です。

さらに、「裁量的な時間」として利用できる時間は週2コマまでとされ、
そのうち教員が授業改善や教材研究を行う研究・研修の時間として使えるのは
週1コマまで
とする方向で検討されています。

この制度案は、児童・生徒の学習状況や地域の特色に合わせた教育を実現することを目的としています。
中央教育審議会にはすでに制度案が示されており、
正式な次期学習指導要領は小学校で2030年度、中学校で2031年度から全面実施される予定です。
一方で、この新制度については2028年度から先行して導入する計画となっています。

また、授業時数が減る教科については、
限られた時間でも十分
に学習できるよう、

教科書の内容や指導内容の見直しも進められる予定です。

学校現場では、これまで以上に子どもたちの実態に合わせた教育が期待される一方で、
各学校がどのように時間を活用するかが重要なポイントとなりそうです。
今後の制度の詳細や実施状況にも注目していきたいところです。