少年の日の思い出。の続き。

~自分が変わる。人生が変わる。~

 

みなさま、こんにちは!

あすか個別指導学院です。

 

おそらく多くの中学1年生さまが国語の授業で勉強した、「少年の日の思い出」。

”エーミール”という名前を聞けば、そんなの昔やったなぁ。と思う方もいるのではないでしょうか。

 

あらすじだけ簡単にネットから引っ張ってきたので転載させていただきます。

 

夕方、私がランプの明かりで客に蝶のコレクションを見せていると、彼は少し不機嫌になった。

彼は、

「悪く思わないでくれ」

と言い、次のように語り出した。

「ぼくは少年の頃、多くの子どもたちと同じように、蝶をコレクションしていた。

あるとき、珍しい蝶を捕まえたので、隣に住む模範少年のエーミールに見せに行った。

彼はその蝶が珍しいことを認めてくれたが、次の瞬間には、触覚の長さが違うだとか、足が二本欠けているだとか、欠点を指摘しはじめた。

ぼくは、二度とエーミールには蝶を見せてやらない、と思った。

それから二年が経ったころ、エーミールが非常に珍しい蝶をマユから羽化させた、という噂が広まった。

それは、僕が一番欲しいと思っていた蝶だった。

僕はいてもたってもいられず、蝶を見ようとエーミールの家に行ったが、彼はいなかった。

ぼくは机の上にあった蝶に見とれ、これを自分のものにしたいという衝動にかられて、ポケットに入れた。

家へ帰る途中、やはり思いとどまって、蝶をかえそうとエーミールの部屋に戻った。

そこでポケットから蝶を出すと、僕は絶望した。蝶がボロボロになっていたのだ。

しばらくして、エーミールに会って謝ると、

「そうかそうか、つまり君はそんなやつだったんだな」

と言って、声も荒げず、冷静に、ただぼくを軽蔑のまなざしでみていた。

その瞬間、起きてしまったことはもう元には戻せないのだと悟った。

ぼくは家に帰り、自分の大切にしていたコレクションを、ひとつひとつ、手でつぶしてしまった。」

 

これが、少年の日の思い出のあらすじです。

 

先日ある中学校で、

少年の日の思い出の続きの物語を考えてみよう。という国語の授業があったそうです。面白いですよね。

 

生徒さまが、「私は国語が苦手で全然思いつかないから、先生手伝ってほしい」と言ってくれたので、

「言葉の言い回しの修正はもちろん手伝うけど、物語自体は一回自分で考えてみてね」と伝え、しばらく様子を見ていました。

そこで生徒さまが自信なさげに持ってきた原稿用紙の中身を見て、私は驚きました。

びっくりするくらい、面白い内容だったのです。

 

全文は伝えませんが、

普通続きを考えてみよう。となると、そのまま少年パートの続きの話であったり、それからの人生を描くことが多いと想像しますが、

その生徒さまは一番最初の部分。”私と客”の会話のシーン。現代まで話が飛び、

彼は一通りあらすじの説明が終わった後、「もしエーミールに会えたらあの時のことを謝りたいな」と呟きます。

そのタイミングで、たまたまお店の扉が開き、「すみません」と客の声が聞こえた。

声を聞いて客の方を見た彼は固まった。その客は、エーミールだった。

 

そして、現代パートで彼とエーミールが会話を繰り広げていく。

という内容を考えてくれていたのですが、

その生徒さまが思い描くエーミールの成長、彼の成長。逆に、変わっていない本質の部分。

色々な思いが乗っかっているのだろうな。と感じることができる物語でした。

 

その生徒さま自身は国語に苦手意識を強く持っており、実際テストの点数だけで見ると、得意な科目ではないと思います。

ですが、物語を創る力であったり、想像力であったり。

テストの点数だけでは計れない力を感じることが出来ました。

点数は大切だけでは計れないその子の可能性を見ていくことも必要であり、大切なんだなと改めて感じることが出来ました。

その生徒さまには、本当に感謝です。

 

私なりに少年の日の思い出の続きを考えてみましたが、その子の設定より全然面白くなかったので、勝手に悔しがっております。笑

 

ですが、塾の先生としてテストの点数、内申点を上げていくことが私の役割ではあるので、

そこはしっかりと貢献できるよう全力で関わらせていただます!

 

 

それでは、今日はこの辺りで☆