大学入試の受験の仕方に関して

新高3になる生徒との会話です。

 

その子は、私立大学を希望しているので、私立大学のパターンのみを記載します。

私立大学の「一般選抜」 

私立大学の一般選抜は大学・学部・学科によってかなり異なりますが、教科数は3教科が基本。

文系学部は英語、国語、社会(地歴・公民)、理系学部は英語、数学、理科(物理・化学・生物・地学)となるのが一般的です。配点は大学・学部ごとにかなり異なりますので、得意教科の配点が多い学部・学科を選ぶことが大切です。

これはリサーチ力が大切になります。
希望している大学のHPを全て見るのが大変な場合は、パスナビ https://passnavi.evidus.com/search_univ/ )はかなりおすすめですよ。

 

一般選抜に向いている人 

一般選抜は言ってしまえば学力重視の選抜方式です。テストのみで評価するところが多いです。

ただ、ここで気をつけて頂きたいのは、定期テストで点数が高い、評定平均値が高い。だから、僕は一般試験を受けるというのは、間違いです。なぜかというと、各高校の偏差値は違います。そのため、校内偏差値ではなく、全国偏差値に注目しないといけないです。

一般試験を受ける人は、模試の偏差値に注目して下さい。高2夏の模試で、大学の判定から自分の勉強を見直すことが出来る子。3年の3月まで受験勉強を頑張れる子が一般試験に向いている生徒です。

 

総合型選抜(AO入試)とは 

総合型選抜(AO入試)では、アドミッション・ポリシー(各大学が求める学生像)に受験者がマッチしているかどうかが重要です。(マッチング入試とも言われています)

アドミッション・ポリシーは抽象的な内容が多いですが、しっかりと読み込んで、大学側が望む人物像をイメージしておきましょう。
例えばリーダーシップを求めている学校に「私は思考力があります!」とアピールしたとしても意味がないということです。

選考にあたっては、自己推薦書や調査書、志望動機、入学後にやりたいことなどを重視します。総合型選抜は9月から12月にかけて選考が行われることが多く、学校推薦型選抜や一般選抜よりも早く始まることが多いです。

合格できれば早めに受験を終わらせることができて、残りの高校生活を有意義な時間にすることができるかもしれません。

試験内容は面接や小論文試験、プレゼンテーション、集団討論(ディスカッション)などです。

一度の試験で合格が決定するわけではなく、様々な角度から選考を繰り返すため、一般選抜や他の学校推薦方選抜よりも選考に時間がかかります。

以前は、学力よりも個性を重視する傾向が強かったのですが、文部科学省からの指示により総合型選抜(AO入試)でも何らかの形で学力検査することを求められるようになりました。

 

総合型選抜に向いている人 

総合型選抜は自己アピールが重要な選抜方式です。

自分の考えを、自分のことばで相手にプレゼンできる人にとって、総合型選抜はかなり有利な方式です。また、資格や活動実績があると受験が有利に進む場合があります。

なので、過去にいろいろな活動や何かに一生懸命取り組んだことがある人におすすめの受験方式だと言えます。

 

学校推薦型選抜(旧推薦入試)とは?

学校推薦型選抜は指定校と公募型推薦との2種類に分けられます。

大学側があらかじめ推薦者を迎え入れる学校を指定するのが指定校推薦で、学校を限らず全国から公募するのが公募型推薦といえます。

どちらの場合でも、高校在学中の成績や実績が評価され、スポーツや文化活動、委員会活動、社会活動、ボランティアなど学業以外の課外活動に積極的に取り組んだ学生に向いた入試形式です。

学校推薦型選抜を考えている人は、高校在学中の定期テストをひとつひとつ頑張らなければならないため、高校入学時から受験が始まっているといってよいでしょう。

推薦選抜は一般選抜に先駆けて実施されることが多く、10月から11月に実施のピークを迎えます。

試験内容は書類審査(主に調査書)、小論文、面接がメインですが、一部の大学では口頭試問や学力試験を課すこともあります。 

 

公募制 

公募型推薦は大学が求める出願条件を満たし、高等学校長の推薦があれば出願できます。

基本的に国公立大学の学校推薦型選抜は公募制のみです。

また、スポーツや文化活動などで特に優秀な成績をおさめたり、委員会活動やボランティアなどに力を入れていたりした学生を対象とする公募制特別推薦選抜もあります。

公募制特別推薦選抜は学力基準が設けられていないこともありますが、その分、特筆すべき実績がないと合格は難しいでしょう。

 

指定校制 

大学側が指定した高校の生徒のみが対象となる選抜方式です。

基本的にその学校だけに出願し、合格後は確実に入学する受験生に限られます。

成績や部活動、課外活動などが評価されます。

校内選考を経た「学校の代表」として受験するため、他の選抜方式より合格率が高いという特徴があります。 

 

学校推薦型選抜に向いている人 

学校推薦型選抜に向いているのは、高校在学中の定期テストで優秀な成績を収め、高い評定平均を持つ人です。スポーツや文化活動で特筆すべき成果がある場合も、学校型推薦選抜に向いています。 

故に長期間努力をし続けられる人、何か突出したスキルを持った人におすすめです。

 

4月から高3になる皆さんは、自分がどの受験に適しているかをしっかりと考えて受験を考えて下さい。