躾での声掛けって、難しいですね。

身を美しくすると書いて「躾」と読みます。

親が、子を育てる中で行われる大切なものが躾とだと思います。

ある日のことです。

銀行のATMで、待っているとき。

その場には、私以外にも何人かの人が、順番を待っていました。

私のすぐ近く、操作をしている母親の少し後ろに立っていた女の子が、かわいらしい声で歌い出した。
「大きなくりのー」
その瞬間、母親の厳しい叱責があたりに響いた。
「静かにしなさいっ!」
叱られた女の子はすぐに歌うのをやめました。

私が、少し気になった点が、公共の空間においては「静かにする」こと、「静かにさせる」ことは、確かに大切なことです。

しかし、注意のしかたには、伝え方に対して工夫が必要だっただろうと思いました。

例えば、口に指を当てて、穏やかな声で、

「しーっ。ここでは静かにしようね。」

と言っても、きっと女の子は歌うのをやめたと思います。

そして、この言い方なら、「静かにしなさいっ!」

と言われた際に感じた、『怒られたから、静かにしなければ』という感情はなかったと思います。

確かに、公共の場においてどういう態度でいるのが望ましいかを教えるのは、躾の一環だと思います。

どう躾けるかは、人によって異なります。

躾のあり方が、その子どもの人格形成にも大きく関係するという面も確かだと思います。
子供には、どのように声をかける子供が、しっかりと学びを身に着けるのか。

相手にかける言葉の大切さをこの親子の話を聞いていて思いました。