戦闘機のどの装甲を、厚く補強しますか?

第二次世界大戦で、最も危険な任務といわれたのが航空機による爆撃です。

戦略上、相手の戦力を削ぐ空爆は必須です。しかし、爆撃機の被害は最小限に抑えたい……。

爆撃機の生還率を上げるにはどの部分の装甲を厚くすればよいでしょうか?

下の画像は、無事に生還した爆撃機の被弾痕のパターンです。

画像を参考に解決案を考えてみて下さい。

 

①赤い点(被弾痕)の部分を装甲を厚くする。

②赤い点(被弾痕)の部分以外の装甲を厚くする。

 

どちらの方が、爆撃機の生還率を上げることが出来ると思いますか?

当時のアメリカ軍部は、赤い点が集中している部分(被弾痕)の部分を装甲を厚くしました。

これで、爆撃機の生還率を上げることが出来ますでしょうか?

生還したパイロット達は、赤い点の場所に被弾したというです。

確かに、生還したパイロットから見れば、この装甲を厚くすることが正解でしょう。

 

では、墜落した機体は?
生還できなかったパイロットは、どこを被弾したのでしょうか?

 

生還した爆撃機を見たときに、「被弾した場所」=「被弾しても墜落しない場所」という事が出来ます。

という事は、被弾ていない場所こそが、装甲を厚くすべ箇所であり、爆撃機の生還率を上げることが出来ます。

 

なぜ、塾のブログで、第2次世界大戦の爆撃機の装甲の話?となると思います。

では、ここで、教育に置き換えましょう。

成功者を育てた親のエッセイや、偉人の体験談等いろいろな話があります。

それを、全て完璧に真似が出来るならば別です。しかし、私たちは、偉人とは別人です。

生活環境も、時代も、考え方も違います。

この偉人の話が、生還したパイロットです。

 

では、自分たちが真似をするべきことは、

「なぜ爆撃されたのか?どこ撃たれたのか、どこが悪かったのか?」
生還できなかったパイロットこそが、自分たちが学ぶべき失敗ではないでしょうか。

失敗談を聞いて、その失敗した個所を補強する。

同じ失敗をしないようにする!

そのことこそが、自分たちがやるべきことです。

 

同じように考えたときに、偉人の方々の話を真似するのではなく、失敗した人物の話こそ。

その原因こそ、聞くべきではないでしょうか。

そのため、参考にすることは出来ても、全てを鵜吞みにすることは、とても危険という事です。

 

物事の本質を見るようにして下さい。きっと色々なものの見え方が変わってくると思いますよ。