「卵が先か、ニワトリが先か」—学習意欲と行動の関係性について

皆さん、こんにちは。今日は「行動と意欲の法則」についてお話しします。

特に、子どもたちや生徒さんの学習意欲を引き出すために役立つ考え方です。

私たちはしばしば、「意欲があるから行動できる」と思いがちですが、実は逆です。                                                                                人はまず行動を起こすことで、次第に意欲を育てていく仕組みを持っています。

例えば、温泉宿の卓球台を見つけたときの例をみてみましょう。                                              気乗りしなくても、友人に誘われて始めてみると、汗をかきながら楽しさに気づき、「もっとやりたい」と意欲が湧いてきます。こうした経験は、「行動することで意欲が高まる」良い例です。

一方で、「子どもに勉強の意欲が出てから塾に通わせよう」と考える保護者の方もいますが、これは逆効果になりかねません。子どもは「勉強したい」と自然に思うまでに時間がかかることが多いです。

 塾に通わせることを躊躇う保護者の中には、「この子が勉強する意欲が出てから塾に通わせようと思います」と言う人がいますが、その子はいつまで経っても学習意欲を持つ事はないでしょう。

  この親子の会話を想像すると、こんな感じです。

 母「あんたも、もうすぐ受験生でしょ。

  そろそろ勉強に本腰を入れたらどうなの?」

 子「うん、4月になったら勉強する!」

  しかし、4月になっても勉強はしません。

 母「あんた、4月になったら勉強するって言ってたでしょ?いつまで遊んでるの?」

 子「うん、ゴールデンウィークが終わったら勉強する!」

 当然、ゴールデンウィークが終わっても勉強しません。次は「夏休みになったら…」「部活が終わったら…」挙句の果てには「誕生日が来たら」と言い出します。

 この子供は「勉強するきっかけ」を探しているのではなく、「今、勉強しない言い訳」を探しているだけなのです。                     これは、なぜでしょうか?                                             そうです、勉強をしないので学習意欲が湧かない状態が続いているからです。

 では、何が必要なでしょうか?

それは愛情のこもった強制力です。

 例えば、車のエンジンとセルモータの関係と同じで、何か新しい行動をする最初の一歩は、誰かが強制的に動かしてあげなければなりません。                                                                その「初速度A」さえ与えてあげれば、「意欲」というエネルギーを自己発電し、あとは自力で転がっていくものです。

 

そのため、まずは子どもたちが気軽に取り組める環境やきっかけを作ることが重要です。                               例えば、楽しい学習ゲームや興味を引く教材を用意したり、少しずつ成功体験を積ませたりすることで、「やってみたい」という気持ちが自然と芽生えてきます。

このように、「行動を起こすこと」が意欲を引き出すきっかけとなるため、親御さんや教育者の皆さまは、子どもたちに対して「まずはやってみる」ことを促すアプローチが効果的です。                                              無理に「勉強しなさい」と強制するのではなく、遊びや体験の中から学びの楽しさを見つけさせることが、長期的な学習意欲の向上につながります。

それは「大人」も同じです。                                                            「愛情のこもった強制力」を誰かから与えてもらうことにより行動に変わります。当然、最初は辛いです。                          しかし、ある時期まで耐えることができれば、その辛さは解消します。                                           ジョギングを始めたときを考えて下さい。最初は誰もが辛いものです。ところが、ある時期から「走る意欲」が「辛さ」を上回り始めます。すると、走ることが楽しくなります。                                                それが、ジョギングにおける最初のブレイク・ポイントです。

 この最初のブレイク・ポイントを迎えるまでは、回りからの強制力は絶対に必要なのです。

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