名前をつけると存在する

≪文法という勉強法≫

存在するから名前をつける?名前をつけるから存在する?

 

A: I am happy.

B: I play tennis.

 

1で学習する上の2文、訳は以下の通りです

 

A: 私はハッピーです

B: 私はテニスをします

 

英語の文には「be動詞の文」と「一般動詞の文」の2種類あります

では次のCは、AとBどちらの仲間でしょうか?

 

C: I am playing tennis now.

  (私は今テニスをしています)

 

現在進行形であるC、おそらく多くの人はBの仲間だと思うでしょう

学校でそのように教わりますからね!

Aの仲間だと思った人もいるかもしれませんね

どちらも正しいと思います(じゃあクイズにしないで)

本来、CはAの仲間なのですが、学校教育ではBの仲間として教わります

これはとてもすごいことで、Bの仲間って考えた人すごい!!天才!!と先生は思っています

 

少し難しい話になりますが、be動詞の文章は「主語 be 形容詞」の形をしています

形容詞とは「~という状態」のことで

Aの文では、『I(私)am=happy(ハッピーな状態)』のような式が成り立っています

playは「する」という行動を表す動詞ですが、playingは「している状態」を表す形容詞です

つまりCの文章は『I(私)am(=)playing tennis(テニスをしている状態)』となります

文法的には、Cは「主語 be 形容詞」の形をしているため、Aの仲間と考えるべきです

 

ただ、これをBの仲間と考えた人がいるわけです

I play tennis.」⇒「I am playing tennis.」で、「する」⇒「している」に変わるという発想で、現在進行形という名前をつけました

現在進行形というグループを作ることでAとは別物にしてしまい、Bの仲間にしてしまうという・・・本当にすごいなあと思います

普通は生まれてから名前をつけますが、名前をつけたら生まれてきたみたいな感じです(違う気がする)

 

ちなみに「I like playing tennis.」のplayingは動名詞と呼ばれる名詞(モノ)なので別物です

I swim(泳ぐ=動詞)

I am swimming(泳いでいる状態=形容詞)

I like swimming(水泳=名詞)

このようにどんどんグループを作っていく作業が文法という考え方です

 

初めて見る三角形が三角形だと分かるように、初めて見る野良猫が猫だと分かるように、

現在進行形というグループ名(文法)があることですべての文を暗記しなくても効率よく英語を学べるようになります

 

グループを作ることは一種の発明であるではありますが、同時に単なる一つの考え方なので逆に混乱を招くこともあります

よくあるのが「三単現のs」です

I play tennis.

He plays tennis.

主語が三人称単数のときは動詞にsをつける「三単現のs」という文法を学習しますよね

でも、

I am happy.

He is happy.

be動詞は「Iのときはam」、「heのときはis」、これは暗記したと思います

playはsがつくとplaysに、beはsがつくとisに」という同じ三単現と考えることもできるわけですが、一方は文法で、一方は暗記と別グループで学習します

同じことなのに別グループで学習するからこそ、They isにはしないけどThey playsにはしてしまう・・・というミスが起こります

りんごを「赤いものグループ」「果物グループ」どちらに入れるのか・・・みたいな話です(だいぶ違う)

 

日本の学校では文法を通して英語を学習します

すごく理にかなっていて、先生は個人的に素晴らしい勉強方法だと思っています

ただこの勉強方法が合わない人がいるのは当然で、文法が分からない⇒英語が苦手と思ってしまう人もいると思います

文法は英語(言葉)そのものではなく単なる道具ですから、文法が分からないだけで英語が苦手なわけではありません

包丁が使えなくても料理はできるし、自転車に乗れなくても駅まで行けるし、スマホがなくても友だちは作れるし、ピアノが弾けなくても作曲はできる

何一つよい例が浮かびませんでしたが、文法が苦手でも英語が苦手と思わないでほしいのです

 

文法は英語を話せる人にとって要らない道具で、話せない先生にとってはとても有難い道具です

そんな先生は「文法ってすごい!!!」と思うのでした