第六中学校 荒木綾さん

とんでもない子が入塾してきたなぁと思いました。(笑)
中1の時、授業の確認テストでクリアできない彼女に頑張ることの大切さを
論説している時の私の記憶です。
めんどくさい作業をかたくなにしたがらない彼女、それを指導する私。
最後には泣き出してしまいました。「もぉ、眠たいです」時間も遅くなっていました。
本当に、逃げ癖がついている状態です。きっとこの子はこれから先に困難が訪れた時に逃げてしまうのだろうなぁと思いました。
時が経ち、中学3年生になった彼女は皆様ご存じの通りです。
1年間で偏差値20UP、定期テストは1度も400点を下回ることはありませんでした。
高校では学年代表として、凛とした姿であいさつをする彼女がそこにはいました。
今なら言えます。あなたが考えて出した答えならそれはきっと正解だよと。
二年前に彼女の口からでる言葉は甘えであり、言い訳であり、自分のダメなことから目を背けた言葉でした。
その時に「あなたの言葉を私は素直に耳を傾けれません」と私は突き放しました。
しかし、今の彼女の言葉は、悩みぬき、自分で苦しみ考え、前を見据えたことばだから。